科目名 文章表現(講義) 科目ナンバー CL-JL1151-Wj
担当者
(実務経験名)
講師 村山実和子
履修期 1年 前期 卒業単位 選択 2単位
免許・資格 中学校教諭二種(国語)必修・司書教諭必修
授業概要 日本語は,母語話者にとっては当たり前のように使っている言語です。しかし,「コミュニケーション」という視点から考えてみると,自分の意図(または情報)が,相手に「伝わらない」場面は日常的に生じているのではないでしょうか。本科目は,社会生活で求められる適切な表現について,文書作成・発表などの実践を通して理解を深めることを目的とします。
到達目標 知識・理解 敬語や手紙・メールの書き方などについて,基本の型を理解し,応用することができる。
思考・判断 円滑なコミュニケーションのために必要な知識を理解し,会話の相手・場面・目的・手段などに配慮した表現を自ら選択できる。
態度・興味・意欲 日常生活において言葉が果たす役割について自覚し,自身の日本語運用を内省できる。
技能・表現 他者に自分の意図を正確に伝えるための表現力を身につける。
授業計画 授業内容 事前事後学習内容 時間(分)

1

ガイダンス

【復習】身近な広告・案内から「わかりやすさ」の特徴を考える。

60

2

「話し言葉」と「書き言葉」

【復習】話し言葉と書き言葉の違い,疑問点をノートにまとめる。

60

3

レポートの書き方(1)レポートとは何か

【復習】レポートを作成する。

60

4

レポートの書き方(2)「読みにくい・伝わらない」の原因

【復習】前回書いたレポートを自己点検し,提出する。

60

5

レポートの書き方(3)「人の意見」と「自分の意見」は別のもの

【復習】引用の仕方を練習する。

60

6

レポートの書き方(4)レポートの推敲

【復習】添削結果を踏まえて推敲し,再提出する。

60

7

場面に応じた言葉(1)敬語の作り方

【復習】授業内で実施した小テストについて解答を見て復習する。

60

8

場面に応じた言葉(2)誤りやすい敬語に注意する

【復習】授業内で実施した小テストについて解答を見て復習する。

60

9

メールの書き方(1)メールの「型」を知る

【復習】メールを実際に作成し,担当講師に送る。

60

10

メールの書き方(2)「依頼」・「案内」のメールを書く

【復習】メールを実際に作成し,担当講師に送る。

60

11

手紙の書き方(1)手紙の「型」を知る

【復習】授業で習ったもの以外の,時候の挨拶の例を探す。

60

12

手紙の書き方(2)「お礼」の手紙を書く

【復習】コメントをつけた手紙を読み返し,清書する。

60

13

配慮表現(1)会話はどのように成り立つのか

【予習】言葉に関するコミュニケーションの失敗例を考える。

60

14

配慮表現(2)配慮が必要な場面を考える

【復習】他のグループの発表で気がついた点をノートにまとめる。

60

15

フィードバックとまとめ

【復習】苦手分野を意識し,復習する。

60

成績評価方法   知識・理解 思考・判断 態度・興味・意欲 技能・表現 評価割合
筆記試験
レポート 40%
課題 60%
実技
受講状況・態度
その他()
フィードバックの方法 ・コメントカードに寄せられた質問には,基本的に翌週の講義で回答するようにします。
・eラーニングサイト上の課題については,フィードバックコメントを返します。
教科書 随時プリントを配布します。
参考書 野田春美他著『グループワークで日本語表現力アップ』ひつじ書房
アクティブ・ラーニング ・対面では可能な範囲で,ペアワークを行うことがあります。
・遠隔では,全員の通信環境が許せば,eラーニング上で意見交換してもらうことがあります。
ICT活用 ・eラーニングサイトを利用し,講義資料の提示や課題提出を行います。
・メールの回ではパソコン教室を利用し,その他の回でも情報収集・整理のためにiPadを使用することがあります。
メッセージ・備考 日常生活には,「こんなときなんて言えばいいんだろう」「なんか噛み合わないな」といった「言葉」をめぐるモヤモヤが隠れています。この授業では,その背景,解消するための方法・知識を解説します。この機会に,普段自分が使う言葉・見聞きする言葉に,関心を持ってもらえればと思います。
関連科目 アカデミックスキル1・2