科目名 日本語表現(講義) 科目ナンバー CC-EP1160-Ck
担当者
(実務経験名)
講師 村山 実和子
履修期 1年 後期 卒業単位 選択 2単位
免許・資格 保育士選択,幼稚園必修
授業概要 日本語は,母語話者にとっては当たり前のように使っている言語です。しかし,「コミュニケーション」という視点から考えてみると,自分の意図(または情報)が,相手に「伝わらない」場面は日常的に生じているのではないでしょうか。本科目は,社会生活で求められる適切な表現について,文書作成・発表などの実践を通して理解を深めることを目的とします。
到達目標 知識・理解 敬語や手紙・メールの書き方などについて,基本の型を理解し,応用することができる。
思考・判断 円滑なコミュニケーションのために必要な知識を理解し,会話の相手・場面・目的・手段などに配慮した表現を自ら選択できる。
態度・興味・意欲 日常生活において言葉が果たす役割について自覚し,自身の日本語運用を内省できる。
技能・表現 他者に自分の意図を正確に伝えるための表現力を身につける。
授業計画 授業内容 事前事後学習内容 時間(分)

1

ガイダンス:コミュニケーションと言葉

【復習】コミュニケーションにおける言葉の働きを考える。

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2

情報を整理して伝える

【復習】身近な広告・案内から「わかりやすさ」の特徴を考える。

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3

「話し言葉」と「書き言葉」

【復習】話し言葉と書き言葉の違い,疑問点をノートにまとめる。

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4

レポートの書き方(1)「読みにくい・伝わらない」の原因

【予習】前期に他科目で提出したレポートを読み返しておく。

60

5

レポートの書き方(2)「人の意見」と「自分の意見」は別のもの

【復習】レポートを点検し,改善ポイントを見つける。

60

6

敬語の作り方(1)「うやまう」と「へりくだる」

【復習】小テストの解答を見て復習する。

60

7

敬語の作り方(2)「誤りやすい敬語」に注意する

【復習】小テストの解答を見て復習する。

60

8

メールの書き方(1)メールの「型」を知る

【復習】メールを実際に作成し,担当講師に送る。

60

9

メールの書き方(2)「依頼」・「案内」のメールを書く

【復習】メールを実際に作成し,担当講師に送る。

60

10

手紙の書き方(1)手紙の「型」を知る

【復習】時候の挨拶の例を探してくる。

60

11

手紙の書き方(2)「お礼」の手紙を書く

【復習】コメントをつけた手紙を読み返し,清書する。

60

12

配慮表現(1)会話はなぜ成立するのか

【予習】誤解が生じた経験などを共有する。

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13

配慮表現(2)配慮が必要な場面を考える

【復習】他者の発表を聞き,気がついた点をまとめる。

60

14

テスト

【予習】ノートや配布資料を見返し,疑問点などをまとめておく。

60

15

フィードバックとまとめ

【復習】テスト結果をもとに苦手分野を自覚し,復習する。

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成績評価方法   知識・理解 思考・判断 態度・興味・意欲 技能・表現 評価割合
筆記試験 50%
レポート
課題 50%
実技
受講状況・態度
その他()
フィードバックの方法 ・コメントカードに寄せられた質問に関しては,なるべく翌週の講義で回答するようにします。
・eラーニングサイト上で提出した課題については,フィードバックコメントを返します。
・手紙やメールの提出物についてもそれぞれコメントをつけて返します。
教科書 随時プリントを配布します。
参考書 野田春美他著『グループワークで日本語表現力アップ』ひつじ書房
アクティブ・ラーニング この講義では,対面授業時には可能な範囲でペアワークを実施します。
また遠隔授業時に,eラーニングサイト上で学生同士でコメントのやりとりをしてもらうこともあります。
ICT活用 ・eラーニングサイトを利用し,講義資料の提示や課題提出を行います。
・メールの回ではパソコン教室を利用し,その他の回でも情報収集・整理のためにiPadを使用することがあります。
メッセージ・備考 日常生活には,「こんなとき,なんて言えばいいんだろう」「なんか噛み合わないな」といった「言葉」をめぐるモヤモヤが隠れています。この授業では,その背景や,解消するための方法・知識を解説します。これを機に,普段自分が使う言葉・見聞きする言葉に,関心を持ってもらえればと思います。
関連科目 保育実習指導1・2・3