科目名 日本女性論(講義) 科目ナンバー CL-JC1112
担当者
(実務経験名)
非常勤講師 木下 直子
履修期 2年 前期 卒業単位 選択 2単位
免許・資格
授業概要 日本社会における女性の地位や、女性が直面している問題について知り、望ましい社会のあり方について考えることを目的とする。「ジェンダー」をキーワードとする人文・社会科学の議論に学び、性差別問題について思考するための基礎的な力をつけることを目指す。
到達目標 知識・理解 女性とは社会的にどのように意味づけられた存在か、また日本でどのような状況におかれているか、自身に関わる問題として理解できるようになる。
思考・判断 女性をめぐる状況を歴史的に分析できるようになる。
興味・意欲・態度 みずからに関わることとして授業内容に向き合い、自分の関心事を明確にすることができる。
技能・表現 予習・復習に積極的に取り組み、日本社会のジェンダー問題を的確に捉え、議論を展開することができる。
授業計画 授業内容 事前事後学習内容 時間(分)

1

オリエンテーション:フェミニズム運動の歴史

女性の人権について考える

30

2

母性保護論争

平塚らいてうと与謝野晶子について事前に調べ、復習する

30

3

主婦論争

専業主婦をめぐる議論について事前に調べ、授業内容を復習する

30

4

廃娼運動から売春防止法まで

売春の何が問題なのか事前に考え、授業内容を復習する

30

5

現代の性産業

性産業と女性の人権について考える

30

6

政治と女性

国内外の女性の政治家について調べる

30

7

沖縄と女性

沖縄の歴史について事前に調べ、授業内容を復習する

30

8

ウーマンリブ

ウーマンリブ運動について事前に調べ、授業内容を復習する

30

9

トランスジェンダーとシスジェンダー

トランス女性をめぐる言論について調べ、授業内容を復習する

30

10

非正規シングル女性の貧困

非正規雇用をめぐる問題について事前に調べ、授業内容を復習する

30

11

「負け犬」から「選択的シングルマザー」へ

酒井順子著『負け犬の遠吠え』を読む

30

12

日本の性暴力問題

性犯罪に関する刑法について事前に調べ、授業内容を復習する

30

13

性暴力被害の実相、サバイバーの声

日本社会が女性の性被害をどのように捉えているか考える

30

14

韓国フェミニズムから考える日本の女性

チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』を読む

30

15

まとめ

授業全体を振り返り、得られた視点を確認する

30

成績評価方法   知識・理解 思考・判断 態度・興味・意欲 技能・表現 評価割合
筆記試験
レポート 50%
課題 20%
実技
受講状況・態度 30%
その他()
フィードバックの方法 事前事後学習の確認や理解度チェックの作業などに対して、口頭でフィードバックを行います。
教科書 なし。随時プリントを配布します。
参考書 適宜紹介します。
アクティブ・ラーニング 授業の初めに事前事後学習の状況確認、終わりに理解度チェックの作業をすることがあります。必要に応じグループディスカッションの時間を設け、受講者が積極的に授業に取り組み、理解を深められるよう促します。
ICT活用 なし
メッセージ・備考 真剣に考えようとする姿勢を評価します。女性の人権やジェンダーに関する国内外のニュースに目を向けておいてください。授業の進行状況次第で内容を調整することがあります。
関連科目 女性と家庭・社会生活