科目名 ビジネス技能演習(演習) 科目ナンバー CL-IP1212-I
担当者
(実務経験名)
講師 藤田 優子
履修期 2年 前期 卒業単位 選択 2単位
免許・資格 情報処理士選択
授業概要 この授業では,コンピュータを用いた日本語研究について学びます。語彙・文法等の計量的分析に必要な,コンピュータの知識や手法を習得することを目指します。
「どのようにして必要な情報にアクセスするか」「集めた情報から何を見出すことができるか」「結果をどのように提示すれば効果的か」ということについて考える機会にしたいと考えています。
到達目標 知識・理解 日本語研究を行う上で必要なコンピュータの知識を習得する。
日本語研究に利用可能なコーパスを実際に使用し,その特性や課題を理解する。
思考・判断 必要な情報へのアクセス方法,データの見せ方等について,知識と問題意識を身につける。
興味・意欲・態度 授業内で提示する課題に積極的に取り組むことができる。
技能・表現 調査目的に合致したデータを提示することができる。
データをもとに適切な解釈ができる。
授業計画 授業内容 事前事後学習内容 時間
(分/日)

1

ガイダンス:「ことば」の分析は,ことばを「集める」ところから

【復習】授業内で指定した情報の検索を行う。

60

2

授業で使用するコーパスの概要と資料の性質

【復習】コーパスの紹介ページにアクセスし,内容理解を深める。

60

3

「形態素解析」と「言語単位」について

【復習】「Web茶まめ」を利用した解析を行う。

60

4

「中納言」の使い方(1)文字列検索と組み合わせ検索

【復習】授業内で検索した条件を適宜変更し,再検索してみる。

60

5

「中納言」の使い方(2)検索結果の見方

【予習】中納言の表示項目でわからないところを考えておく。

60

6

コーパスを使った検索と集計(1)Excelの活用

【復習】ダウンロードデータを元に,表を作成してみる。

60

7

コーパスを使った検索と集計(2)ピボットテーブルの作成

【復習】グラフの種類と,それぞれの適性を考える。

60

8

コーパスを使った検索と集計(3)検索結果の分析

【復習】講義内容を応用した課題(講義時に示す)に取り組む。

60

9

コーパスを使った研究(1)研究事例の紹介

【予習】自分が調べたいテーマについて考えてくる。

60

10

コーパスを使った研究(2)各自のテーマに沿って調査する

【復習】調査テーマに即して用例を収集する。

60

11

コーパスを使った研究(3)検索結果をもとに図表を作成する

【復習】根拠をわかりやすくするための図表の見せ方を工夫する。

60

12

コーパスを使った研究(4)検索結果を分析する

【復習】各自の調査・分析結果をまとめ、発表資料を作成する。

60

13

発表(1)グループに分かれて発表する

【復習】フィードバックコメントを元にレポートを作成する。

60

14

発表(2)グループに分かれて発表する

【復習】フィードバックコメントを元にレポートを作成する。

60

15

まとめ:前期の振り返り

【復習】レポート課題を仕上げる。

120

成績評価方法   知識・理解 思考・判断 態度・興味・意欲 技能・表現 評価割合
筆記試験
レポート 50%
課題 50%
実技
受講状況・態度
その他()
フィードバックの方法 ・講義中の質問に関しては直接回答します。知りたいことがあれば積極的に聞いてください。
・授業の進行に合わせた小課題と期末レポートを課します。どちらもeラーニングサイト上で内容を確認し,フィードバックコメントを返します。
教科書 ・中俣尚己(2021)『「中納言」を活用したコーパス日本語研究入門』ひつじ書房
その他、適宜資料を配布します。
参考書 ・田中牧郎編(2020)『コーパスで学ぶ日本語学 日本語の歴史』朝倉書店
・田中牧郎・橋本行洋・小木曽智信編(2021)『コーパスによる日本語史研究 近代編』ひつじ書房
アクティブ・ラーニング ・講義内容についての理解を深めるため,レポートの作成を課します。
 (レポートの内容:複数の課題から一つテーマを選び,調査→集計→分析・考察する)
・レポートは個人で執筆しますが,グループワークとして相互添削を取り入れます。
ICT活用 ・「コーパス」(言語研究のための大規模データベース)を使用し,大量のデータから必要な情報を収集する演習を行います。
・収集したデータの集計・分析のために,Excelを活用します。
・講義資料はすべてeラーニングサイト上で公開し,ダウンロード可能な状態とします。
メッセージ・備考 本科目は,コーパスを利用した実習が中心です。
各回の内容が密接に関連するため,基本的に全ての回への出席が可能な人のみ受講してください(応相談)。
関連科目 日本語学概論,日本語日本文学入門,日本語日本文学演習,全ての情報系科目