科目名 道徳教育(講義) 科目ナンバー LA-TT0111-Wt
担当者
(実務経験名)
特任教授 佐長 健司
履修期 2年 前期 卒業単位  
免許・資格 中学校教諭二種(国語・音楽)必修、司書教諭必修 2単位
授業概要 中学校道徳教育について、理論と実践の両面から考察する。第1は、道徳的行為についての理論的考察である。また、現代社会の諸課題、及び諸外国と過去の道徳教育をも論じる。第2に、道徳科の授業開発と模擬授業を行い、学習評価にも及んで実践的に考察する。第3は、日常的な道徳的指導についての実践的考察である。具体的な問題場面を設定し、指導と評価のあり方について検討を行う。
 
到達目標 知識・理解 道徳、及び道徳教育の基礎的な理論について理解する。
思考・判断 道徳教育の実践について考え、望ましいあり方を判断する。
興味・意欲・態度 道徳教育について、理論的な興味と実践意欲を高めようとする。
技能・表現 レポート、及び学習指導案の作成を通して、表現力等を高める。
授業計画 授業内容 事前事後学習内容 時間
(分/日)

1

オリエンテーション

シラバスを読み、見通しをもつ。

30

2

道徳と人間

道徳の必要性についての考察。

60

3

道徳の理論と実践

道徳的に語ることについての考察。

60

4

道徳的行為の熟達と自己の形成

道徳的行為と自己についての考察。

60

5

道徳と現代社会の諸課題

諸課題についての情報収集(ICT)。

60

6

道徳教育の歴史

過去の道徳教育の情報収集(ICT)。

60

7

海外の道徳教育

海外の道徳教育の情報収集(ICT)。

60

8

道徳教育の理論(中間まとめ)

道徳理論のレポートの作成と発表。

120

9

学習指導要領「特別の教科・道徳」

学習指導要領概要を把握(教科書)。

60

10

道徳科授業の構想と学習指導案

学習指導案作成と模擬授業の準備。

60

11

道徳科の模擬授業と省察

模擬授業の改善を考察する。

60

12

道徳科評価としての個人内評価

学習評価について調べる(教科書)。

60

13

模擬的な問題場面指導と省察

日常の道徳的問題について考察。

60

14

道徳性を育成する対話的評価

学習評価について調べる(教科書)。

60

15

総括と筆記試験について

講義を振り返り、質問を準備。

60

成績評価方法   知識・理解 思考・判断 態度・興味・意欲 技能・表現 評価割合
筆記試験 50%
レポート 30%
課題
実技
受講状況・態度 20%
その他()
フィードバックの方法  講義の冒頭では、前回の内容を振り返るようにする。また、レポート及び学習指導案等の作成では、各自の達成度を高めるために個別に助言、示唆を行う。
教科書 ・文部科学省、2018、『中学校学習指導要領(平成29年告示)』東山書房。
・文部科学省、2018、『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』教育出版。
 
参考書 ・カント、2012、『道徳形而上学の基礎づけ』(訳・中山元)光文社。
・ハイデガー、マルティン、2013、『存在と時間』(訳・高田珠樹)作品社。
・マッキンタイア、アラスデア、2018、『依存的な理性的動物―ヒトにはなぜ徳が 必要か―』(訳・高島和哉)法政大学出版局。
アクティブ・ラーニング  課題を設定した討論では、積極的に意見を述べることを期待する。また、模擬授業や模擬場面指導では、教師になったつもりで取り組んでほしい。
ICT活用  道徳教育の事例等については、インターネットを活用し、広く情報を収集するようにしたい。ただし、情報の信頼性は十分に吟味しなければならない。
メッセージ・備考  道徳教育の意味について、理論と実践を結んで深く考えてほしい。
関連科目 教育原論 生涯学習概論 各教科教育法 特別活動 教育実習 教職実践演習