科目名 子ども理解と教育相談(演習) 科目ナンバー CC-EC1210-Ck
担当者
(実務経験名)
非常勤講師 日下 慈
(社会福祉士・保育士・公認心理士)
特任教授 福嶋 真郷
(中学校教諭,小・中学校副校長,教頭 教育委員会主任指導主事  )
履修期 2年 後期 卒業単位 選択 2単位
免許・資格 保育士選択・幼稚園教諭必修
授業概要 教育相談において,保育士・幼稚園教諭には専門性の向上が求められている。講義では,基礎となる子どもの発達と特徴を知り,様々な相談事例を取り上げながら,理論と知識を学ぶ。さらに,事例検討を含めたロールプレイ,グループワークを通して,教育相談を行うための具体的な方法を考え,教育相談の実践力を身につける。
到達目標 知識・理解 1.専門性をいかした教育相談の意義,あり方について説明できる。
2.相談における態度,方法,技術を習得し,保護者との信頼関係に基づく支援について,具体的に説明できる。
3.関係機関や社会資源との連携の必要性と,協働において留意するべきことを説明できる。
思考・判断 1.具体的事例を通して考え、検討する力を培う。
2.教育相談に必要な,子どもの発達や養育力向上のための援助の知識や方法を理解し,わかりやすく相手に伝えることができる。
興味・意欲・態度 1.相談における基本的態度について,架空事例を通して学習し、現場で活用できる力を養う。
技能・表現 1.保育者として適切な支援を行うために,現場で活用出来る言葉かけなどを習得する。
2.具体的事例を通して,教育相談のインテーク・アセスメント・プランニング・インターベンション・モニタリング・エバリュエーションを行うことができる。
授業計画 授業内容 事前事後学習内容 時間
(時間/週)

1

オリエンテーション 本授業の進め方、観察・記録のあり方

「教育相談」と聞いてイメージすることを列挙する。

4

2

教育相談とは何か。原理や方法を知る。

苦手だと思うタイプを列挙する。

4

3

保護者を取り巻く環境を考える(全体の傾向 )

資料から「子育て不安」の現状をつかむ。

4

4

架空事例を通して考える(1)保護者理解の視点

現在の子育て環境について知っていることを列挙する。

4

5

架空事例を通して考える(2)子ども理解に求められるもの

「幼児理解の意味と意義」で学んだことを整理する。

4

6

子ども理解の視点(1) 乳幼児の発達のプロセス

子どもの発達段階について知っていることを整理する。

4

7

子ども理解の視点(2) 子どもを取り巻く環境 対人関係の発達

子どもにとって好ましい環境とはどういうものか考えてくる。

4

8

架空事例を通して考える(3) 子ども理解のまとめ

子ども理解について学んだことを整理する。

4

9

保護者に対する子相談支援の意義と保育士の専門性

保育士の専門性について考えてくる。

4

10

架空事例を通して考える(4)受容、自己決定、秘密保持

相談における基本的態度について考えてくる。

4

11

架空事例を通して考える(5)個と集団の関係を捉える意義と方法

子どもの対人関係の発達について整理する。

4

12

架空事例を通して考える(6)子ども理解から発達,学びを捉える

架空事例を通して考える(5)で学んだことを整理する。

4

13

架空事例を通して考える(7)子どものつまずきにある背景とは

架空事例を通して得考える(6)で学んだことを整理する。

4

14

特別な対応を要する家庭への支援・他職種との連携

架空事例を通して得考える(7)で学んだことを整理する。

4

15

まとめ

これまでの授業で学んだことを整理する。

4

成績評価方法   知識・理解 思考・判断 態度・興味・意欲 技能・表現 評価割合
筆記試験
レポート 40%
課題
実技 40%
受講状況・態度 20%
その他()
フィードバックの方法 提出した課題は,添削し返却する。さらに,講義の中で,口頭によりフィードバックする。
教科書 教科書は使用しない。 
毎回配布プリントを用いる。
参考書 参考書等は,適宜,紹介する。
アクティブ・ラーニング 架空事例を用いる講義では,グループワーク,ディスカッションを行うアクティブ・ラーニングである。
ICT活用 パソコン室または貸出用iPadを用いて,幼稚園だより,文部科学省.各自治体の通達,その他の情報を精査します。
メッセージ・備考 授業の中で多くの事例や時事的問題に触れますので,しっかり話を聞いて,そして考えてください。また、授業の終わりに次回のテーマに関する課題を投げかけますので,自分なりの答えを考えて授業に臨んでください。一緒に楽しく学びましょう。
関連科目 発達心理学演習,子ども家庭福祉,特別支援保育1・2